Island Life

< 税金ミス | ピアノレッスン7回目 >

2011/06/14

皆保険と政府の力

オバマの医療改革で導入される皆保険が、憲法違反になるかもしれない、という話。

Obama healthcare law: Judges sharply challenge healthcare law - latimes.com

And in an ominous sign for the administration, the judges opened the arguments by saying they knew of no case in American history where the courts had upheld the government's power to force someone to buy a product.

政府が国民に何かを買うことを強制するなどというのは言語道断、ということらしい。 医療保険を「商品」と位置づける限りは、確かに筋の通った論理ではある。

じゃあ「商品」じゃないことにすればいいんじゃないかなあ、とは思うけど。 テクニカルには色々解決しないとならないだろうけど、 MedicareとかSocial securityはTaxとして徴収してるんだから、 結局はどこにどう線を引くかって話のような。

ただ、こういう場面でいつも顔を出す、連邦政府への一種の不信感というのは興味深い。

"If we uphold this, are there any limits" on the power of the federal government? he asked.

政府が(必要以上の)力を持つことは悪いことである、というのは共通意識なんだな。 USの場合は連邦政府に力を持たせることを州政府が好まない、という関係が大きいんだろうけど。

州レベルでの皆保険の導入は既に進んでるし、それは憲法違反という話にはならないようだ。 その州が気に入らなければ他の州に住めば良いでしょ、ということなのかもしれない。 これに対し、連邦政府が強制した場合は、嫌なら国民やめろとは言えない、って理屈かなあ。

連邦政府に何も期待していないってわけじゃなくて、外交などの場面では強気に出ることが 望まれてるようだから、外向けには積極的に干渉し、内向きにはなるべく干渉しない、 という役割が期待されてるってことかな。 日本人が日本政府に期待することとはだいぶ違うようだ。

Tag: 生活

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