Island Life

< 子供と読む児童文学 (6年生編) | Student-led conference >

2018/08/30

中学校

らむ太は今月から7年生になった。 米国では小学校(elementary)が5年もしくは6年で、中学校(middle school)は6-8年生。 らむ太は6年制の小学校に通ったので、中学は2年間通うことになる。

で、今日はその中学校の授業紹介的なものに行ってきた。授業参観に相当するイベントだと 思うけれど、傍観者として授業を眺めるのではなく、子供の案内で親が授業を受ける。 もちろん完全な授業ではなく、 各コマ10分でどんなことをやってるのかを教師が紹介する形だけど、 なかなかおもしろかった。 (開催時刻も5:30pmからと、仕事を持つ親が参加しやすいようになっている。)

どの教科も議論のウェイトがかなり大きいようだ。講義形式のレクチャーはあっても 割合としては70分のコマ中10-15分程度で、 議題を与えられて小グループで議論したりグループワークして、 その後全体に発表しつつフィードバック、という感じらしい。

それと、各科目で大きな「問い」から入るのがおもしろかった。 まず大きなテーマとしてジェネリックな問いが提示されていて、 それに答えるには何が必要かという視点から議論が進む。 例えば数学なら、 「現実の問題を解決するのにどう数学を使ってゆくか」ってな問いがトップレベルのテーマとして あって、各授業では具体的な現実の問題(を単純化したもの)が与えられて、 グループワークで解を見つけてから、それが有効な解であることの説明、 その根拠は何か、等の発表になる。 この形式だと多分、日本の学校ほどに幅広いトピックをカバーする時間は無さそうに思うけど、 うちの子には教科書の例題をひたすらやるよりは合ってそうではある。 英語(国語)だと、例示された授業では 「著者は効果的に伝えるためにどんな技術を使っているか」 がまず問いに設定され、短篇を読んで、それについて議論して発表する、 というようなことをやっていた。 「技法を学ぶために読み、それを自分の表現に活用する」が重視されてるようだ。

なお、科目としては数学、英語、科学、社会、アート、体育があって、 残りの時間はプロジェクト (テーマを決めて調査研究) となっている。 プロジェクトの比重は大きく、ポートフォリオを作って 卒業前にはプレゼンとディフェンス(審査)があるというからなかなか本格的だ。 このへんの教程の組み方は学校によって大きく異なるが。

あと、ノートはそのコマで得られた知見を後から参照できる形になるように指導されている模様。 板書はないから、板書を写すという行為もない。 問題と議論と得られた解決のまとめを書いているのかな。 科目によっては実験ノート的な使い方もされているようだ。 これは小学校でもそうだったが、原則ノートは教室に置いておき、持ち帰らない。 (課題が終わらずに持ち帰る場合にノート持ち出しも許可されることはあるが、 可能なら持ち帰らずに、家で別紙に書いてきて貼り付けることになっている)。

Tag: 生活

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