Island Life

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2009/05/29

reliabilityとavailability

少し前に誰かがどこかで「『信頼性reliability』と『可用性availability』の違いがよく わからない」と書いていたのを読んだのだけれど、今日昼飯を買いに行く途中でたとえを思いついた。

  • 「頼んだ仕事は必ずきちんと仕上げてくる」というのがhigh reliability。
  • 「いつどんな時に仕事を頼んでも引き受けてくれる」というのがhigh availability。

腕が良いと評判だけど人気がありすぎて予約がなかなか取れない医者は 高reliability/低availability。

いつ頼んでもふたつ返事で引き受けてくれるんだけど締切りを平気でブッチするライターは 高availability/低reliability。

ただまあ、インフラに近いサーバのような場合、 リクエストを受けた後で中途半端なサービスしか提供できない、というケースが 想定しにくい (そもそも中途半端なサービスしか提供できないような事態というのは リクエストを受けられない事態とほぼ同じであることが多い) ので、そうすると reliabilityとavailabilityの程度は連動して動くことが多い。 なので区別がつけにくいのかもしれない。

(こういう意味での"reliable"/"available"というのは英語では日常的に使うので 英語圏の人は悩まないと思う。日本語でavailableにぴったりくる言葉ってあるのかなあ。 "Are you available next Monday for a meeting? (来週月曜にミーティングしたら来れる?) とか、陽に訳出することが無いような気がする。)

余談だけど、フリーランスになってわかったのは自分自身のavailabilityとreliabilityの どっちもが大切だってこと。会社勤めだとreliabilityは気にしてもavailabilityを 気にすることは少ない。自分の手がふさがってれば他の誰かを手当てするのが会社の役目 だから。でもフリーランスだとavailableでないということは仕事が取れないということだ。

Tags: Programming, 英語, Career