Island Life

< 税関申告 | Meisner Intensive 3回目 >

2010/10/01

昨日の税関話は

ぐだぐだになっちゃったが、要は、私はパターナリズムが嫌いだ、というだけのことかもしれない。

判断能力の有無がなんで権利の侵害につながるかってのがわかりにくかったかもしれないが、 自己決定権を維持する努力の放棄は権力側がパターナリズムを持ち出す口実になり、パターナリズムの強化は個人の権利の制限につながる。挙げた例が極端に見えたかもしれないけれど、自由ってのは努力して維持してかないと自然に減ってくものだし。

でも登氏が書いたのでなければ反応しなかったかも。なんとなく、ハッカーならリバタリアン的価値観は(賛同の程度には色々あれど)理解はしてるんじゃないかという気がしてて、でも元エントリにもその考察にも、そういう視点が奇妙なほど欠落しているのにびっくりしたというか。まあ立ち位置は人それぞれだから、単なる自分の色眼鏡にすぎないんだけどね。

Tag: 生活

Past comment(s)

masterq (2010/10/01 12:26:34):

いや、すごいわかりやすかったです。 < 責任と自由 ソフト屋さんでモノしか作っていないと忘れてしまいそうになる自分がいて、恥しくなったり怖くなったりしました。

とおる。 (2010/10/01 23:59:28):

公務執行妨害とかには「絶対にそのようなことにはならない」というくらいに自信を持っているのに、自分の荷物に麻薬が入ってるかどうかも分からないというのは笑えますね。

あ、そういえば Alli は「やせ薬」に入るのかな?

shiro (2010/10/02 00:55:50):

あ、普段使ってる合法な薬が別の国では禁止薬物に抵触しちゃうことがありますね。ドバイあたりでトラブルがあったって話を読んだことがあるような。なので、「わからなければ個別に聞く」っていうこと自体は、わからずに適当にNoで申告しちゃうよりは良いことなんですよ。それで自分の後ろに列ができたとしたら、それは職員を十分に配置してなかった税関が悪いんであって、旅行者は悪くないし。

やっぱり私がひっかかったのは、「自分が判断するために専門家の助言を仰ぐ」のではなく「判断を丸投げしちゃう」ってところなんだろうな、と思います。

ところで実際に申告事項に不明点がある場合に、出口のゲート以外に相談できる窓口ってありましたっけ。成田の検疫カウンターはいつも暇そうにしてるのでそっちにまず聞いてみるって手はあるかな…

とおる。 (2010/10/02 02:35:06):

ああ、でも検疫はバゲッジクレームよりだいぶ手前だから、預け荷物に入れたものはそこでは出せないかも? 入国審査と税関のほかには窓口らしい窓口はなかったような。

丸投げしたい動機は「俺は大丈夫だけど、後ろのヤツがやばいものを隠し持っていてあとで襲われるかもしれない」みたいな心理でしょうかね。(実際は飛行機に乗る前にチェックされるんですけど。)

変質者を野放しにしておくくらいなら監視社会のほうがマシ、みたいな価値観はあるかもしれませんねぇ。自由というのがあまりにも当たり前の存在なので。

shiro (2010/10/02 03:19:32):

いや、植物/動物検疫はバゲッジクレームと同じフロアにありますよ。「体調が優れない人」が相談するところはもっと前にあったような気がしますが。

変質者を野放しにしておくくらいなら監視社会のほうがマシ、みたいな価値観

そう、いつでも綱引きで、線引きも常に揺れるものですが。ただ、個々人の自由に比べて権力とかシステムっていうのは大きな慣性を持ってるので、よく動きを見ていないと、自分の領分に入って来られてからあわてて止めようとしても止められない、ってのがあると思います。

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