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2011/11/24

業界

CG ARTS Report

--新人を採用するときには、何を重視しますか?

3DCGを作るにあたって、どの方向を向いているかですね。よく誤解している人がいるんですが「CG業界」なんていう大きな業界は存在しないんですよ。あるのはアニメ、実写、CM、ゲーム、建築、パチンコなど、細分化された各種業界です。CGはただの技術であって業界ではない。

「プログラマ」も同じだなあ。どの「細かい業界」にいるかによって、扱う対象も違うし優先順位も違う。優先順位が違えば選ぶ技術も違ってくるし、必要な知識も違ってくるし、何が良いやり方で何がまずいやり方かも違う。常識さえ違ってくる。

職を探す段階で「プログラマになりたい」というのはあまりに曖昧で指針になり得ない。ある意味プログラミングのスキルとは「文章を書くスキル」みたいなもので、職種によって必要条件のひとつではあるけど、「文章が書きたいです、文章を書かせてください」って志望してこられても困るわな。

もっと前の段階、具体的な職など考えてない時に、コンピュータを操ることの面白さに目覚めて、将来こういうことを仕事にしたいなあと思う、というのはありだと思う。小学生とか中学生くらいの時。でも大学生くらいになったら (今なら中高生でも十分) 現場に潜り込むチャンスはあるんで、潜り込んでみてプログラムを作るということがどういうふうに現実の問題を解決してるのかを知ったら良いと思う。

それも、出来れば複数の分野を見ておくといい。異なる常識に触れることで、特定の分野の常識を絶対のものだと思い込んでしまうことが防げる。それに、ある分野の発展が行き詰まっている時にそれを打開するアイディアは、他の分野からもたらされることが多い。アイディアをとられた方の業界人が「そんなことこっちでは20年前からやってるよ、ちっとも新しくないね」なんてくさすこともあるけれど、そういう人たちは自分のアイディアを他業界に応用できなかったわけで、いつだって実際に作って動かした人がエラいのだ。

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Tags: Programming, Career

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