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2013/06/19

ピアノレッスン98回目 + Jon Nakamatsu氏によるレッスン、メモ

今日は昼にいつものレッスン、夕方にJon Nakamatsu氏によるレッスン、合間にさらってるのでScriabin漬けの一日。

日曜のBrubaker氏による分析はそれなりに身について来ている模様。 いつものレッスンでは、ピアノショップにあるYAMAHAのコンサートグランドで 弾かせてもらった。先生からは、「第2楽章再現部の121小節目から、旋律がいつも 不明確になるのでそこだけ十分注意するように」と。

★ ★ ★

Jon Nakamatsu氏によるレッスン

Scriabin Sonata No.4 Op.30

第1楽章

  • リズムが不明確。Scriabinはわざと拍を外したり、ぼかす書き方をしているけれど、 その分奏者はビート、というよりむしろこの楽章では「パルス」をはっきり感じていなければならない。
  • 2小節目のD♯-G♯や、3小節目D♯-E♯-A♯のフレーズ、弱拍の音が急ぎ気味になる。 きちんと3連符に入れて、必要な長さを音で満たすように、ゆったりと。
  • 5小節目の分散和音とかは、時間を取って良い。急がずに。その間だけパルスは止める。 但し、分散和音が終わったら再びパルスを感じること。
  • 17小節の右手ソロ、こういうフレーズを急いでしまうようだが、むしろゆったり弾くと良い。
  • 35小節目からの主題の再現。いくら中声部が主旋律だからといって、 バンバン弾いたら台無しだ。主旋律の流れを考えたら、最初のD♯はソフトに、pで始めたいだろう。 ということは他の声部はもっとうんとソフトに始めないとならない。 una cordaという手もある。
  • 37小節目の分散和音は急がず、たっぷりと。旋律のリズムをキープするには、 下のA♯を速めに入れればいい。
  • 37小節目、メロディーの頂点のC♯が上声部に埋もれないように。これは45小節目も同じ。
  • 和声が変化するところ、特に39、40、41各小節の境目はペダルを濁らないように踏みかえて。
  • 43小節目からの右手の刻み、音価が等分になってないのでばたばたして聞こえる。 ゆっくり完璧にさらうこと。そして速くしても、意識の中では音価を十分に満たすように各音をたっぷりと。
  • 49小節目からのdim - smorzは急ぐ必要はないよ。むしろ遅くなるくらいでいい。
  • 50小節目ラストから。ここではまだaccelは始まってないのだから、元のリズムどおり、八分音符の音価をたっぷり取るように。ここをゆったり弾けば、accelがより効果的になる。
  • 54小節目上声のD♯とか58小節目のC♯、四分音符いっぱいまで伸ばす。短く切らない。
  • 58小節目最後からの左手のB-F♯、急がない。チェロのイメージ。
  • 63, 64, 65, 66小節の休符をしっかり取る。

第2楽章

  • この楽章もリズムをrigidに。三連符の「四分音符-八分音符」をジャズのスイングのように 弾いちゃうとちょっと曲想がずれちゃう。
  • 「八分音符-八分音符-八分休符」のパターンが「2連符の八分音符-八分音符スタッカート」のようになりがちなので、one-two-threeときちんと入れて。
  • 冒頭とか、軽くかつppで弾くにはuna cordaもいい。
  • 伴奏のコード、弱拍に入る音に不要なアクセントをつけない。
  • 18小節目のメロディの頂点、上声部をたっぷりと。
  • 21小節目から。中声部が一本に聞こえるように。特に小節頭で音が重なる時でも、 単なる和音ではなく、中声部がメロディとして聞こえてないとならない。
  • 30小節め。fとpの対比。pの部分は軽く、fの部分をたっぷり保持して。
  • 36小節めからのppもうんと軽く。
  • 40小節めから、主要動機「たーたたらったーた」のリズムが不明確にならないように。
  • 展開部。三連符のポルタートで急ぐ。きちんとビートに載せて。
  • 51小節目、ペダルを踏み込んでしまうと音が混ざりすぎる。 全部クリアに聞かせる必要はないけど、ペダルをflutterさせて響きを調節。 「Aが主旋律で後は装飾」というつもりで弾くなら、最初のAをもっと響かせる。
  • 57小節目の右手の4連符と、58-59小節のそれとは弾き方が違うことに注意。 57小節目は「ぱぱぱん、ぱぱぱん」と弾むけど、58-59小節は B-F♯-F♯-E-E-D-C♯-Dのメロディがあるので柔らかく。手の力を抜いて。 この二つの対比が出ると良い。
  • 78-79小節と80-81小節も同じ構造。
  • ラストの和音連打は、もっと深く、たっぷりやっていい。

後半は時間切れで駆け足だった。

Tag: Piano

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