2013/06/16
はっきりくっきり
午前中はBruce Brubaker氏によるピアノレッスン、 午後いっぱいScott Rogers氏による オンカメラアクティングのワークショップ。 大量のインプットがあったので後でノートを整理せねば。
ピアノと演技、具体的にやってることは全然違うのだけれど、 これらのレッスンに共通していることのひとつは、 「(目に入っていた|聞こえていた)にもかかわらず、 気づいていなかったことが(見える|聞こえる)ようになる」という体験だ。
「ここはスタッカートじゃないよね」と指差された楽譜をみると、あ、ほんとだ。 しかも最初の繰り返しは八分音符で次は四分音符だ。今まで何度も楽譜を見返してた はずなのに、見えてなかった。
「ここではこの旋律だけじゃなくて、こっちの旋律も聞こえて欲しいね。」 ああ、確かにあのピアニストもそう弾いてた。言われればわかるから、 聞いて覚えているのは確かなのに、言われるまで気づかない。
「目の奥を見るんだ。そこに感情の動きがある。」 「今、彼は何をした? そう。そうだ。それになぜ反応しなかった?」
"If you think you can listen, you are WRONG."
「このシーンでの目的は何だ?」「彼女は彼の考えを変えたくてうんぬんかんぬん…」 「もっとシンブルに。シンプルに。"I want his love." そういうことだろ?」
きっと、文学でも美術でも似たようなことがあるのだと思う。
私は8歳の時に視力が低下して眼鏡をかけるようになったのだけれど、 初めて眼鏡をかけた時に景色があまりにくっきりはっきり見えてびっくりしたのを覚えている。
この世界の、目にぼんやりと映ってたけれど意識してなかったものが、 はっきりくっきり見えるようになる、それだけでもやる価値があると思う。
2013/06/14
ピアノレッスン97回目
- Scriabin: Sonata No.4
- Bach: Well-tempered Clavier, Book I, No.3 (C♯ major)
どちらもまたサチってきた(進歩が頭打ちになってきた)感じである。
このところずっとこの2曲をやってるのは理由がある。 今週末から1週間開催されるAloha Piano International Festivalで、 アマチュア向けにレッスンとマスタークラスを受けられるコースがあるんで、 それにこの2曲を持ってくことにしたのだ。Scriabinがメインで、 時間が余った時のためにBach。
ピアノではコンサートプロからの直々のレッスンというのは受けたことが無いのだけれど、 芝居のワークショップにて目から鱗が落ちる経験は何度もしているので、 こちらでも多くの発見があるのではないかと期待している。
アマチュアアカデミー参加者として、サロンコンサートでの演奏機会も与えられる。 そこではScriabinを弾く予定。
アマチュアコンペティションも開催されるんだけどそちらはまだその域に達してない、というか度胸が足らなかった。25分もプログラム準備できないし…いつかは挑戦してみたいものだが。
Tag: Piano
2013/06/06
ピアノレッスン96回目
- Scriabin: Sonata No.4
- ちゃんと考えた甲斐があって「クリアになった」と言われたけど、まだ考えながら弾いているのでところどころ失速する。考えた成果を、考えずに弾けるようにしなければならない。
- Bach: Well-tempered Clavier, Book I, No.3 (C♯ major)
- こちらも考えた成果が出ている模様。
Tag: Piano
2013/06/05
成長と環境
一般に、エンジニアの楽園のような職場 - 快適で自由闊達に意見が言えて、技術力があり、それぞれが自主性を持ってのびのびと仕事をしている職場の方が、エンジニアは良いアウトプットを出せるし、類は友を呼んで優秀なエンジニアが集まってきやすい。これは確かなことだろう。ただ、エンジニアの成長を考える時、そういう職場は本当に理想的なのか、という点については、少し立ち止まって考える必要がある。
人の成長には、明るく楽しく周囲も優秀でコミュニケーション能力が高いチームの中でキラキラしながら腕に磨きをかけていく中で得られる種類のものがある一方、到底実現できないように思える無茶な目標を必達のものとして押し付けられたり、話の通じない相手に何とか自分の考えを伝えようともがいたりする中で得られるものもある。
「明るく楽しく周囲も優秀で…キラキラしながら」と「無茶に思える目標を押し付けられたり話の通じない相手にもがいたり」って相反しないと思うけどなあ。
ストレッチが無いなら、それはキラキラじゃなくてぬるま湯でしょう。
世の中には、本当に以心伝心、何でも通じる相手ってのがいるかもしれないけど、(1)ある程度人数がいて、(2)高いゴールを目指している、集団なら、自分の見えてる世界の周辺のところで、うまく伝えられないことってのは必ずあるはず。そういうストレスが無いのであれば、それは実は「伝わる範囲だけでコミュニケートしている」だけなのかもしれない。
伸びるためには負荷が必要だけれど、負荷のために不要な摩擦を求めるのも不毛なんで、むしろ最高のチームで取り組んでもなお適切な負荷がかかるようなミッションを選ぶというのが理想なんじゃないかなあ。
Tag: Career
2013/06/02
ルール、準備
以前こんなことを書いたけど:
所与のルールの中で他人より優位に立つこと、がゴールであれば確かにその通りだけれど、 ビジネスの世界だってもっと重要なのは「ルールを変えること」の方だ。
Tim Cookもゆってた (「有名人も同じこと言ってるし」メソッド)
Apple CEO Tim Cook Advised Students to Rarely Follow the Rules
I think you should rarely follow the rules. I think you should write the rules. If you follow things in a formulaic manner, you will wind up at best being the same as everybody else.
こういうふうに言うと「皆が皆勝手なルールを自分で作ってたら社会が成り立たない」って言い出す人が出そうだけど、それは短絡的で。
- ちゃんと動くルールを作るのはとても難しい。俺ルールを唱えたってそれに納得して従ってくれる人がいなけりゃ意味がないわけで。「俺は俺のルールを作るんだ!」って言ってる若者がいたら、「どうぞどうぞ。そのルールで周囲を納得させられるか、うまくものごとが動くか、やってみなさい」って言っとけばいいと思う。
- 上の派生だけど、社会活動のあらゆる面で俺ルールを作るのは実は大変。既にあるルールに乗っかる方がうんと楽。なのでたとえ自分でルールを書ける人であっても、実際に書くのは特定の分野についてのルールだけで、それ以外の分野では既存のルールをそのまま利用するだろう。100人が100様のルールを書いたとしても、それが100の分野に分散しているなら、新しいルール同士が衝突してしっちゃかめっちゃかになるなんてことはあまり心配しないでいいんじゃないか。
★ ★ ★
もひとつ、『「額に汗」と「キーボードかちゃかちゃ」を比べる人は、準備に流した汗を見ていない。 』とも書いた。同じ趣旨を実にうまく描いてる一コマ漫画があった。
Tag: ものつくり

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