2012/03/09
判じ物
らむ太をキンダーに迎えにいった帰り。
- ら: きょうがっこうで『ふりーべりーぼーつふらふ』読んだよー。あれにほんごでなんだっけ?
- 私: ふりー、何だって?
- ら: ふりーべりーぼーつふらふ。ほらさっきにほんごで読んだでしょ。
- 私: らむ太の「さっき」はいつのことだかわからないからなあ(彼は「さっき」で過去のあらゆる時点を指すので特定が難しい)。どんな話だった?
- ら: ひつじがわん、つー、すりーいるんだよ。
- 私: ああ、最初は three か。でも羊はsheepだよ。
- ら: とうさんも読んだじゃない。
- 私: threeの次は? very?
- ら: 「う゛ぇり[r]」じゃなくて「べり[l]」。
- 私: belly? bellyはおなかのことだよ。
- ら: ちがう…
- 私: 「ふらふ」ってのは何だろうな。fluffかな。毛がふわふわしているの?
- ら: こえなんだよ。
- 私: 声?
- ら: ほらにほんごで、えーと、わすれちゃった。そうそう、あるくとおとがするんだよ。
- 私: 音?
- ら: 「とぅりっぷとらっぷ」って。
- 私: trip, trapかな。それで羊が何をするの?
- ら: はしごをあるくの。「とぅりっぷとらっぷ」。
- 私: はしご? 橋かな (彼はよく両者を混同する)
- ら: そうそう。はし。まずはちいさいひつじがきて、それからちょっとおおきいひつじがきて、それからもっとおおきいひつじがくるの。はしをわたるの。そしたら「おまえをたべてやる」っていうの。
- 私: あ、ああー、もしかして山羊じゃない? それ、トロルが出てくるでしょ。みっつめの単語は goats だ。『三匹のヤギのがらがらどん』じゃない?
- ら: そう、がらがらどん!
- 私: でも「べりー」と「ふらふ」がわからないな。
家で調べた。正解は "The Three Billy Goats Gruff" だった。
Tag: 生活
2012/03/07
ピアノレッスン39回目
- Shostakovich: Prelude and Fugue Op87-7 (A major): プレリュードはM=72でほぼup to speed。フーガは二分音符=48でほぼ半分の速度。
- この曲はテンポを揺らすことはできないので、ダイナミクスのみで表現する。強弱の差、クレシェンドデクレシェンド、丁寧に。
- Kapustin: Op40-7: 家では3度のところだけ取り出して高速化を試みていたんだけどまだ安定しないので、レッスンではM=88で。
- 出だし、なんか違和感あるな、なんだろうと思ってたんだけど途中からノリを取り戻した。引き終わったら先生が「ショスタコビッチ引きずってたでしょ。最後までこのままだったらどうなるかと心配したわ。」
- レッスン始めた頃に比べてペダリングが随分上達した、らしい。
Tag: Piano
2012/03/06
「赤ちゃん」の謎
最近、らむ太が妙に「赤ちゃん」という言葉を発する。それも何の脈絡もなく、 「ただいま、赤ちゃん」とか「おやすみ、赤ちゃん」とか言う。 なんで赤ちゃんなの、と聞いても笑ってるばかりだ。
今日キンダーに迎えに行って、遊んでるのを見てたら謎が解けた。
友達同士で "C'mon baby!" とか "Bye, baby!" とか言い合っていたのだった。
Tag: 生活
2012/03/04
作りたいもの
「プログラミングを学びたいんですけど、何から始めたらいいですか」みたいな質問を見ると ついつい「まず作りたいものをはっきりさせなよ、そしたらそれに必要な技術がわかるから」と 言いたくなってしまうのだけれど (過去にそんなふうに書いたかもしれない)、 さそうあきら氏のツイートを見て考え直した。
https://twitter.com/akirasaso/status/175226023133196288
「プロになる人は、皆描きたいものがある人で、描きたいものがない人は漫画家になれないのではないのですか」という質問を先日受けましたが、そんなことはないと思います。 むしろほとんどの漫画家は「描きたいものがわからない」ところから出発しているのだと思います。
https://twitter.com/akirasaso/status/175226626307657729
僕もデビューしてから悩みました。読み切りを何本書いても脈絡なく、統一感がない。自分はいったい何を描きたいんだろう・・・・・ でも無理にでも作品を重ねているうちに、自分のやれることと、自分のやりたいことが、だんだんとわかっていきました。
(モーニング島田編集長の、『「あきらめなければ夢は必ずかなう」ほど悪質な言説はない』に対するマンガ・アニメ業界人の反応 経由)
思い返して見れば、自分だってプログラミングを始めた頃は、作りたいものが具体的に あったわけじゃなかった。どっちかというと「自分の書いたプログラムが動くこと」そのものが 面白かったんだと思う。 そんで、「じゃあこうすればこう動くだろうか」「今度はこっちをこうしてみよう」 っていじってるうちに、だんだん勝手が分かってくる。 具体的に、じゃああれを作ってみよう、というアイディアが出てきたのはその後だったような。
既に出来上がってるものを見て何がどう動いてるかなんとなくわかる程度までいかないと、 「作りたいもの」のディテイルを具体的に頭の中で想像することもできないわけで、 その手前では「これを作りたい」という明確な目標が定められない。 この段階では、とにかく何か手を動かして、 何をどのくらいいじればどういったものが出来るっていう感触を得ないとならないんだろう。 (もちろん、「○○みたいなものを作りたい」っていうぼんやりした憧れは 持ってていいんだけど。じゃあ具体的に何をどうすればそれが出来るのか、ってとこまでは 最初はわからないはず。)
自分は普段はなるべく「まず目標を具体化して、それから手段を考える」ように してるけど、これは "Getting things done" するために一番効率が良いから そうしてるだけで、そうしなきゃいけないってものでもないんだよね。 というよりむしろ、放っておくと手段の方が面白くてそれが目的化しちゃうんで、 それを避けるために意識して目的指向を選んでるのかも。
仕事ではなく、getting things doneしないでも良い領域なら、 好きなだけ手段に溺れて構わないわけで。 むしろそういう領域では、手元にある手段を活かすための「作るべきネタ」を 普段から探し求めている。手段を使うために目的を選ぶという逆転。 どっかのブログや論文で面白いアルゴリズムを見れば それっとばかり実装してみるのも、結局はそういうことである。
Tags: Programming, ものつくり
2012/03/03
loop
月曜に撮影したCMの音声がうまく撮れてなかったとのことで、スタジオに行って再録音。 音声と言っても叫ぶだけなんだけど :-)
ところで本収録で音がうまく録れていなかった場合に、後でそこだけ録り直すことを "looping" と言う。由来は知らない。 現場では "I need to loop you later" みたいに他動詞で使われるのを聞いたことが ある気がするんだけど、 ネットで調べると "looping" で専門用語として使われるだけみたいだなあ。
日本語だとこういうのも「アフレコ」って呼ぶのかな。
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