2005/03/05
昨日は初めてon cameraのactingを経験した。 日本のTVドラマのロケに現地キャスト組として参加。 役者に必要なのは忍耐であると知る。 とにかく待ち時間が多く、テンションの調節が難しい。 ぶつ切りで撮るので舞台と違って流れでテンションを上げることが できない。かといってテンション上げっぱなしでは持たない。 ちなみに9:30am集合で上がったのが1:15am。日本からの役者は 着いていきなりこのスケジュールだったからもっと大変だ。
他に訓練が必要だと思ったこと。
- 演技がくどくなりがちかも。ぶつ切りで撮ってるとつい カット中のアクションを強調したくなるんだけど、ほんとは連続してる 演技の一瞬を取り出してるだけなんだよな。
- 繰り返し、ぶつ切りで同じ演技ができないとならない。 舞台の「ノリ」の作り方よりも職人的なスキルが要求される。
- フレームを意識する必要があるのかな。CUだとあまりアクションを 大きくするとうるさくなるんだろう。もっと自分が映ってるところを 観て研究したい。現場ではあんまりそのチャンスがない。
- アップがあるので舞台よりも細かいところが目立つ。 自然さがねぇ。難しいねぇ。
まあちょい役だからたいしてダメももらわなかったんだけど。 とても勉強になった。何事も経験値を積むことが必要。
(追記)色々考えたけど、やっぱり基本は舞台と全く同じだと思い始めた。 actionの前に既に役があって、シーン開始から後は役が自然に流れるように しておけば、カメラでも舞台でも違いはないはず。 シーンの前に役が確立してなくて、始まってから演技を「押し出そう」とするから ダメになる。それが舞台では力で押し切って誤魔化した気分になれる場合が あるのに対し、カメラでは誤魔化しが効きにくいってだけなんじゃなかろうか。
ああ。思い出すと色々やり直したくなるけど、チャンスは一回きりなんだよね。 舞台では次のステージに反映させることができるけれど。 でも舞台だって、それぞれのステージが一回きりのチャンスであることには 変わりない。
ベテランの俳優さんと絡むところが数箇所あって、落ち着いて振り返って みると、やっぱり上手いなあと思う。ほんの一瞬の表情がね。 それにちゃんとreactできたかと考えると、ガタガタだ。
うーむ… 考えれば考えるほど落ち込んでくるな。精進せねば。
(追記2)もうハワイロケの情報は出てるみたいだからいいかな。 フジテレビ4/14(木) 10pm〜 「恋におちたら」冒頭の部分。役名は「中年男」 :-}
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