2005/06/06
真偽の程は定かではないが、かつて忍びの者は人並み外れた跳躍力を得るために、 成長の速い木の苗を植えその上を毎日跳び越えたという。木は一日一日、目に 見えぬほど少しづつ成長し、それに伴って訓練者は知らぬうちに少しづつ 高く跳躍することを強いられる。ふと気づけば見上げるほどに成長した木さえも 跳び越せるようになっている、という。
かねてより私は子を育てる親にも同様の原理が働いてしかるべきではないかと 考えていた。すなわち、産まれたばかりの、3kg少々の赤子を「ひょい」と 抱きあげるのは造作もないことである。親ともなれば毎日いちいち数えていられない くらい赤子を抱きあげる。そして赤子は一日一日、着実に成長してゆく。さすれば 1年2年と経つうちに、親は知らぬうちに20kgの荷物を「ひょい」と 持ち上げられるようになっていて然るべきではなかろうか。
この疑問は実地検証によっていともたやすく覆された。子供の成長速度は、 親の筋力の増強速度を確実に上回っているのであった。
Tag: 生活
Makoto (2005/06/07 06:41:53):
Setu (2005/06/07 12:28:56):
Shiro (2005/06/07 17:55:30):
えんどう (2005/06/11 20:08:14):