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2006/02/25

YAMDAS現更新履歴 - 殺し屋ネリのギャラはいくらだったのだろう?

それで思うのは、スターなんかじゃなく、脇役専門の人のギャラってどの程度なのかなということ。それもスティーブ・ブシェミのように怪優として有名だったりアカデミー助演賞をとるような人でなく、完全な脇役なんだけど気をつけて見れば識別できるというような。

そうさね、例えばチャールズ・ネイピアとか。彼の名前だけ出して分かる人は少ないだろうが、『羊たちの沈黙』でレクター博士に磔にされた警官役の人といえば、ああ、あのおっさんかと分かるでしょ? そうした人たち。

もちろん舞台とかテレビとかにも出ているのだろうが、フィルモグラフィーを見る限り毎年映画に出ているわけでもないわけで、それで彼らは食っていけるのかとまったく余計なことを考えたりしたのだ。

本当のところどうなのかはわしも知りたい。のだけれど、表に出てる資料から 多少は推測できることもある。

SAGに入っている場合、エキストラでない (基本的にはセリフが一言でもある) 役につけたら、撮影一日につき最低保証がだいたい$700。まあ、完全な脇役だと 出番もせいぜい数シーン、撮影は1〜2日で終わるだろう。ちなみにTVシリーズの レギュラーが取れれば30分番組でだいたい$3000/週くらいが最低保証。 あとはコマーシャル。全国規模のコマーシャルの役はかなりいいらしい。 ("that paid my bills for long time" と以前取ったacting classの 先生は言っていた。もっともそれ以外の時期は常にかつかつだったらしい)。 一方、舞台はきつい。組合としてはAEAになるけれど、最低というところでは $200/週を切る場合も。

このへんの数字は全て各unionの出している資料から。あくまで最低保証なので、 上にゆく可能性はあるわけだが… 実際にどのくらい稼げてるかについては、SAGのサイトには 「組合員の大半はSAGプロダクションからの収入が年間$7,500以下」の記述がある。 ソースを忘れたが「SAG組合員の90%は役者としての収入が年間$10,000以下」というのも どこかで見たことがある。「ちょくちょく見る」レベルの人はまあ上から10%には 入っているだろうけれど、day job無しでやれてるとも思えない。 (もっとも、stand up comedyとかDJとかバンド演奏でそれなりの 収入を得て、残りの時間で役者をやっている人もいる。そういう人にとって どれが副業でどれが本業かは判断がつけがたいかもしれない)。

Tag: 芝居