Island Life

< 久しぶりにPaul Graham節爆発っ... | 子どもは何にも知らないの >

2007/09/09

前線からのニュースについて、 USと日本では大学入試の制度が違うから当てはまらないのでは、という意見があるが、 見るべき問題はUSの入試制度そのもの(admission officerだとかなんだとか)に あるんじゃなくて、 「ものをつくる能力、あるいはものをつくるために学ぶことができる能力と、入試で問われる能力との間に関係が無い」ことにある。 その点では日本の大学も同じようなポジションだろう。

(もちろん、全ての大卒がものをつくる人になる必要はないんで、 今の大学とか入試とかを変えるべき、という議論ではない。 「もしあなたがものをつくる人になるつもりなら、大学は関係ないよ」という話である。)

傾向として入るのが難しい大学には面白いものを作ってる人が多そう、 ということはあるのかもしれないが、個人的にはそれは入試によって ものつくりの能力が直接選別されたわけじゃなくて、高校までの段階で 「学業ができる生徒ほど、好きなことをやっていても干渉されないで済む」 というバイアスがかかったからではないかと思っている。

たぶん高校までで成績が良いことの最大にしてほぼ唯一のメリットは、 好きなことをとことん追求する自由が手に入りやすいということだ。 もちろん全体的な傾向としてであって、局地的には成績にかかわらず 自由なことをやらせてもらえる環境というのはあるだろうし、 そういうところからはやはり面白いものをつくる人が出てきているように思う。 (というよりも、好きなことを好きなだけ追求できる環境を経験せずに ものをつくる人になるのは不可能だろう)。

Tags: Career, ものつくり