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2010/03/14

Financial Core

ローカルの役者のコミュニティでちょっと話題になっていたのでメモ。

SAGのようなユニオンが力を持っているのは、 「メンバーはノンユニオンの仕事をしてはいけない」という縛りがあるからだ。

ところで、もともとの連邦労働法では、組合と雇用者が 「組合加入を雇用の条件にする」場合、その組合加入というのは 組合費を納めてさえいればよい、というふうに決まっているらしい。

従って、「組合費は払うけど、ユニオンの規則には縛られないよ」という人を ユニオンは拒めない。そういうメンバーの状態は financial core (FiCore) statusと呼ばれる。 FiCoreを選ぶと、ユニオンの規約改正や代表者を選ぶ投票権はなくなるが、 ユニオンの仕事は完全な組合員と同等にすることができ、 さらにノンユニオンの仕事もできる。

SAGとしてはしかし、FiCoreな人が増えるとユニオンとしての交渉力が 弱まってしまう。雇用者側がユニオンの条件を呑む理由は、 そうしなければノンユニオンでしか雇えない →業界内の主要な役者・スタッフのほとんどが雇えないことになる、 というものだからだ。

なので、FiCoreについては色々風当たりも強いらしい。 ノンユニオンな友人の自主映画製作に参加するためにFiCoreになることを 考えたJon Voightはバッシングを受けたそうな。

ハワイではユニオンの仕事が不定期にしかこないこともあり、 FiCoreを選ぶ人も珍しくないそうだが。

他の資料。

Tag: 芝居

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