2010/10/17
できたらいいな、くらいで
昨日のソフトウェアの肥大化に対して高林さんから返信エントリ。
現状としては肥大化するコードと付き合っていかざるを得ないので、これは必ずしも悪いことではないと認めた方が精神衛生上よいなと、そういう意図で書いた記事でした。
元エントリでは長期的な視点と短期的な視点が混ざってる感じがして気になっただけなのだった。 元エントリを書く動機として、 「コードの肥大化は避けるべきである」という空気があって、 それへのカウンターとして「そんなことないよ」と言いたかったのかな、 というふうには感じる。
理想として目指す状態があって、でも現実には色々制約があってそんなふうにはできない、むしろ理想とは逆方向に進まないとならない、っていうことはよくある。 この時、理想の状態を、そうなるべき義務のようにとらえちゃうと軋みが出るんだと思う。 現状があるべき姿に向かってないことに後ろめたさを感じたり、 あるいは理想は永遠に手が届かないものだとうっちゃって開き直ったり。
理想の方向というのは大きな指針として持っておいて、でもローカルには臨機応変に、回り道に見えても進める方を進む、っていうのがいいんだろうね。目指す理想の山も、本当にそれが最終目的地なのかどうかはわからなくて、近づいてみたらもっと別の山が見えてくるかもしれないし。現時点での理想は「出来たらいいな」くらいで心に懸けておくと。それが全くないと今度は迷走しちゃうから。
でもたまに、障害物などものともせずに力技で目指す山に向かってまっすぐに道路を切り拓く 連中もいるからおそろしいんだけど。
Tags: Programming, ものつくり
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