2011/10/18
ソナタ形式
子供の頃、学校の音楽の授業で「ソナタ形式とは 主題提示部(第1主題、第2主題)-展開部-再現部 からなる」って教わったんだけどずーっと疑問に思ってたことがある。 「展開部を欠くソナタ形式」ってやつ。
「第1主題再現部を欠くソナタ形式」ってのもあるけどそっちはわかりやすい。 ショパンの第2,3番ソナタ好きだったし。展開部で第1主題を使いまくってるから、 再現部でまた繰り替えさなくてもいいだろうと。でも展開部が無かったら 提示部と再現部で「第1主題-第2主題-第1主題-第2主題」になるから二部形式とどう違うんだ? と。 まあ疑問に思ってても特に聞こうとか調べようとかせずそのまま忘れてたんだけど。
今「テンペスト」をやってて第2楽章が「展開部を欠くソナタ形式」ってあるから 四半世紀前の疑問が蘇ってちょいと調べたら目から鱗。 ソナタ形式の最大ポイントって展開部の有る無しじゃなくって、 第2主題の調性(提示部では主調以外で出てきて、再現部で主調になる)だったのか。 確かにどのソナタもそうなってるけど、なんとなくそういうもんだろうとしか 思ってなかった。
そんで、テンペストの第2楽章はテーマが3つあるように見えて、手元の楽譜では それぞれ「Main Theme」「Episode」「Sub Theme」と書いてあるんだけど、 なんで2番目のがSub ThemeじゃなくてEpisodeってわかるんだ、というと、調性を見れば 提示部ではB♭ major(主調)からF major、再現部ではE♭ majorからB♭ majorになってる。 Sub Themeなら主調で始まるのはおかしい。だからこれは提示部のSub Themeを属調で、 再現部のSub Themeを主調で始めるための経過句だ、ってことになるのか。
あーなんかすごくすっきりした気がする。これで合ってる? > 音楽わかる人
Tag: Piano
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