2011/12/08
Meisner intensive 3回目の5
Independent activityで起きる「感情」、今まではちらりちらりと現れても するりと逃げていっちゃう感じだったんだけれど、今回、初めて 「本物の感情」がやってきた。ああ、こういうことだったんだ。
クラスの最初に、ひとつ質問した。「Independent activityをやってると、 目前のタスクに99%集中して、repetitionの方はただ機械的にやるだけになりがち。 自分の中に葛藤が起きるためには相手にもengageしないとならないが、どうすればよいか」
Scott: 「よい質問だ。そのために、今日は一歩エクササイズを進めよう。 これまでのIndependent activityは、二人の間に特に関係を設定せず、 また『シーンにする』ことを避けてrepetitionに集中していた。 今日は、二人の関係性を設定し、また後から入ってくるパートナーは 二人の間に重要な関わりのある情報をもたらすこととする。 repeatする必要もない。会話は、ずっとシーンに近いものになって良い。 ただし、repetitionと同様、やりとりを止めてはいけない。 考えるな。相手から受け取って、直ちに反応せよ。」
今日組んだパートナーとも相性が良かったかもしれん。repetitionの時から、 速いペースでピンポンのようにやりとりできて、「目の奥の感情の動き」が良く見えた。
★ ★ ★
次回はせりふとシーンに入る。
Meisner式のせりふの入れ方: "by rote"---台詞に一切の感情を載せずに覚える。 Text is a canoe, emotion is a river. シーンで起きていることに即時的に 反応して感情が呼び起こされれば、それにふさわしい台詞の言い方というのが自然に その場で出てくるはず。予断をもった言い回しで練習しているとそれが癖になって 自然な反応の妨げになる。
感情を載せないといっても、ロボットのような「わざと機械的な読み方」をしてはいけない。 普通に読むことから、あらゆる感情の動きや「癖」だけを抜いた、ニュートラルな読み方。
台詞を入れるのとは別に、シーンの分析は行っておく。 それぞれの台詞は何がきっかけになっているか、どういう感情に裏打ちされているか。 そして、その感情を自分が得るために必要ならparticularizationの準備。 (particularization = スタニスラフスキーのいう "magic if"。)
Tag: 芝居
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