2011/12/12
Content ID Match
YouTubeに上げた演奏動画のいくつかが "Matched Third Party Content" とマークされてる (Cf. テンペスト )。他人が著作権を持つコンテンツとマッチしてるよってことだ。多分音声などから特徴量を抽出してマッチをかけてるんだろう。
特に不都合はないのだけれど(統計情報が第三者に見えないとかマネタイズできないとかその程度)、気になるので試しにdisputeしてみた。
テンペストの動画で当初表示されてたマッチング:
Entity: Music Publishing Rights Collecting Society Content Type: Musical Composition Entity: Music Publishing Rights Collecting Society Content Type: Musical Composition Entity: Music Publishing Rights Collecting Society Content Type: Musical Composition
3つ出ているのは楽章毎にシグネチャを登録してるからかな。 ショパンのエチュード Op25 No1-5では同じEntityから4つマッチしていて、 同じくショパンの エチュード Op25 No10-12では2つマッチしてる。それぞれ5曲中4曲、3曲中2曲がマッチしたのだと思われる。
Disputeのプロセスは、特に長々と理由を説明する必要はなく、"my content is misidentified" みたいな項目にチェックして署名がわりに名前と誓約をタイプするだけ。とりあえずテンペストについてやってみた。
すると翌日には "Music Publishing Rights Collecting Society" からのマッチングは消えたんだけど、
Your dispute is still awaiting a response from these content owners: Entity: SME Content Type: Sound Recording As a result, your video is blocked in these locations: Germany
という表示に変わって、ドイツでブロックされてしまった。
動画を見ると、
Artist: Murray Perahia Buy: Buy "Sonata No. 17 for Piano in D Minor, Op. 31, No. 2 ("Tempest"): II. Adagio" on: AmazonMP3, iTunes
なんていうリンクが再生回数の下に出てくるので、SMEが登録してるこのピアニストのサウンドトラックにマッチしたということだろう。第2楽章だけだが、マレイ・ペライアの演奏に似ていると判断されたというのは喜ぶべきことなのかもしれない。でもドイツにいる友人に見てもらえないのはちょいと困る。
とはいえこの段階ではこちらからアクションを取れないようなので、SMEの担当者がチェックして「なんだ素人の演奏動画じゃん」とフラグを下ろしてくれるのを待つしかない。
で、さっき管理画面を見てみたら "Matched Third Party Content" が外れていた。ブロックされてから実質3日くらいかな。SME側でどのくらいこういう対応が発生するのか知らないが、人間が介在するとしたらわりと速い対応かなと思う。
まったくの推測だけど、最初の "Music Publishing Rights Collecting Society Content" ってのはかなりユルいマッチングでとりあえず予防的にフラグたてといて、disputeがあったら機械的にそれを降ろすかわりにより厳密なマッチングをかけるのかな。 最初のマッチが "Type: Musical Composition" になってるから、音ではなく単に曲名やタグでマッチかけたのかなとも思ったが、ショパンやベートーベンの著作権はとっくに切れてるからマッチかけるまでもないしなあ。
Tag: Piano
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