2012/02/08
Genius is in the choices
前のエントリ(『書かれなかったもの』)ではプログラミングにおける具体的な取捨選択を取り上げたけれど、 さらに考えてゆくと、やっぱりどんな分野でも創造過程の中心にあるのは選択なのかもしれないと思えてきた。
表題の "Genius is in the choices" はデニーロだったかショーン・ペンだったかが "Inside the Actors' Studio" の中で言ってたことなんだけれど、 つまり、脚本が与えられた時、それを何らかの形で演じることは誰にでもできる、 差が出てくるのはその先、全ての可能性からどれを選択して演じるかってことなんだ、という話。 ("choice"という言葉は芝居の現場で良く使う。"You made an interesting choice."とか"Brilliant choice!"とか。)
役者は個人作業で様々な可能性を検討し、実際にやってみて練り込んでゆくし、リハーサルの場でも色々なアイディアを試して選択してゆく。試せば試すほど、新しいアイディアが産まれる土壌が醸成されてゆく。
何でもいいからとにかく何か作る、って時に必要なのは体力と技術で、 これは誰でも訓練すれば伸びる。伸びれば作れるものの幅が広がり、出来も良くなる。 でもそれは、その後により良い「選択」をするための、準備なのだろう。 体力と技術が足りないと、そもそも出来るものの幅が狭いので、選択のしようがないから。
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