2012/02/20
127 hours
登場人物ほぼ一人、場面もほぼ一ヶ所、最後どうなるかも(実話で広くニュースになったので) 分かってる、というのをどう映画にするのか興味があってずっと観たかったのだけれど、 かみさんは「痛いの嫌い」だし、子供にはまだ刺激が強すぎるだろうしで、なかなか観るチャンスが… というわけで連休の夜中に一人でこっそりDVD鑑賞。何というか、良かった。この話から何らかの教訓を引き出そうとすれば出来るのだろうけれど、 言葉で分析しちゃうとこの「良さ」から離れてしまう気がする。 感動というのじゃないんだけど、人間の、生物としての生命力に直に触れた感触とでも言おうか。 (敢えて言うなら、野生生物の厳しい生き様のドキュメンタリーを観るのに 似てるかもしれない…)
もちろん、そう感じさせるフィルムを作り上げた役者も監督もスタッフも素晴らしい。
Canyonlandsには一度だけ行ったことがある。 アメリカに来て始めての休暇を利用して、一人で米国中西部の国立公園めぐりをした。 自転車を車に積んで行って、先々でオフロードサイクリングを楽しんだ。
Canyonlandsで走ったのはさして難しくない30マイル余りのコースだったんだけど、 水の必要量が予想より多くてびびった。 Camel packとボトル一本持ってたんだけど、ものすごい勢いで体表から水分が飛んで ゆく。出発後しばらくして峡谷に降りたあたりから、 水がなくなったらマジでやばい、そして今手持ちの水ではかなり厳しい、ということに気づいた。 以降、何マイル走ったら一口、みたいにして持たせた。 (車に予備のボトルを残しておいたのを途中で後悔したんだけど、映画でも同じ描写があったなあ。) 行程中、コロラド川下りをしているカヌーを見た以外は、他に誰も人を見かけなかった。 一ヶ所、自転車をかついで崖を登るところがあって、 ここで落ちたら助けは来るんだろうかとふと思った。
ああいう旅はもう無理だろうなあとは思うけど、息子にいつかあの 「地球の大きさと人間の小ささ」を見せてやりたいとも思う。
古い地図を引っ張り出して、走ったルートをGoogle mapで辿ってみた。もう15年経つけれど、 衛星写真を見てると走った時の景色をかなり細かく思い出せるのに驚く。 (青いルートが走ったルート、左下のマークがAron Ralstonが遭難したBlue John Canyon)
View Canyonlands in a larger map
tavi (2012/02/21 10:49:25):
shiro (2012/02/22 09:30:46):