2012/02/24
雑談はなあ
今時はネットが便利になったので、フォーマルな通信はほとんどコストがかからない。昔だと「携帯電話」だったものがSkypeで済む。急ぎでない要件はチャット的なものを使えばいいし、整理されたものが欲しければ、グループウェアやバグトラックシステムを駆使すれば済む。コストも質も、昔よりずっと良くなった。共有もしやすい。
ただしそれは、フォーマルなコミュニケーションに限る。逆の言い方をすれば、
世間話が出来ない
のだ。いや、世間話もやればいいじゃないかと思うし、実際やらないでもないのだけど、世間話をするには、
空気の共有
が必要になる。ノマド的に働いている時は、それぞれがマジメに働いているという前提でいるので、いきなり世間話を振ることは難しい(邪魔しちゃ悪い)。何か用のあるついでにちょっと世間話をする程度だ。
論としては全く同意なんだけれど、個人的な性向として、あまり仕事の場で世間話や雑談をしたいと思わないんだよなあ。
雑談の価値を認めてないわけじゃなくて、実際、カンファレンスで顔合わせた時とか、食事やパーティーの場とか、あるいは待ち合わせでひょいと空白時間が出来た時とか、他に優先度の高い思考プロセスが走ってない時ならおおいに楽しめるし、得られるものも多いんだけど。仕事場では勘弁してと思う。
この考えのプロセスってのは、ひとつのことに集中して作業するってことだけじゃなくて、意識下でプロセスを走らせながらぼーっとしたりとかすることも含むんだけど、多分この「意識下プロセスのための時間」の優先度が自分の中で高いんだと思う。丸一日考えていたって苦にならないし、問題がキューに入っている時はそうしていたい。
Y Combinatorみたいに、一週間に一度ディナーに集まって喋りまくる、って具合に明確な切り替えがあるなら、計画的にプロセスを止めるのでokだ。今の生活でも、芝居の稽古とか、ピアノのレッスンとか、切り替える機会はちょくちょくある。だからその分、一人で考えるための時間は、誰にも邪魔されないまとまった時間として確保したい。
たぶんそうでない人も多いと思うし、手がけている仕事の内容にもよる(ゲームやCGプロダクションだったらこんなふうにはできないだろう)ので、一般化するつもりはない。
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