2012/11/07
最終講義
なんかの区切りに人がそれまでのことを振り返っているのを読んだり聴いたりするのは 好きなんだけど、大学教授の「最終講義」というやつには学生の頃からずっと違和感を覚えていた。
いや、個々の教官が最終講義をすることについては何も思うところはないし、むしろ 理由が何であれ話したいことを話す機会として活用すれば良いと思うのだけれど、 そういう個々の具体例と切り離して、「大学教授は最終講義をするものだ」みたいな 風潮になにか落ち着かない。
なんでかなと改めて考えてみると、どうも自分は大学教授みたいな人には生涯 研究したりレクチャーしたりしてほしいという勝手な願望があるみたい。 それと、教授にとって所属組織というのは単に軒を借りてるだけで本人の 研究や講義は組織とはある程度独立してて欲しいとも。 あちこち彷徨っていろんな人とコラボしちゃうようなのがカッコいいなあと。
「最終講義」というやつは、 定年なりなんなりでキャリアを区切ることを前提としていたり、 所属組織を離れることに過分な意味を持たせているように感じる。 もちろんある教授がそういう選択をするのは別に良いんだけれど、 世間一般的に「そういうものだ」と受け入れられている空気が、正直すこし気持ち悪い。
だからどうすべきだとか言うつもりは全くなくて、単に自分は妙に感じる、 っていう感覚の話。
Tag: Career
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