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2012/12/24

給料日

「シリコンバレーの現実」、事業を無償譲渡し渡米したChatWork 山本敏行社長が語る を読んでたらこういうくだりが:

いつでも辞めさせることができるようにアメリカ企業の給料は月2回払いがデフォルト。月1回だったら 来月の給料まで負担しないといけないので資金がギリギリのスタートアップは資金が持たないからだそう。 スタートアップは2週間ではなく毎週金曜日が給料日という会社も良くあるのだとか。

これ、「スタートアップだから」ではなくて、USでは週払いとか隔週/月2回払いに しなければならないと労働関連法で決まってる。 労使が合意したら月払いにできるけどそっちの方が特例。

ニューヨーク州:

Generally, employers must pay manual workers each week. Payday must be no later than seven days after the end of the week when you earned the wages.

[...]

Under certain conditions, a large business may ask the State Labor Department for permission to pay its manual workers twice a month.

マサチューセッツ州:

Section 148. Every person having employees in his service shall pay weekly or bi-weekly each such employee the wages earned by him ...

ハワイ州:

Every employer shall pay all wages due to the employer's employees at least twice during each calendar month, on regular paydays designated in advance by the employer, ...

「いつでも辞めさせることができるように」っていうのはまあ企業側から見ればそうなんだけど、被雇用者側からは「いつ会社が潰れてもいいように」とも言えるわけで。 もともと長期的関係を前提にしないという風土があるからかなあ。

(追記2012/12/27 03:22:07 UTC): 何でかなと少し考えてたんだけど、USの場合小規模な街があちこちに発生してゆく感じだったんで賃労働というものが基本的に流動的だったからかなあ。農場などの季節労働とか、工場や商店でもそこで働くのは一時的なもので、まとまった金がたまったら開拓地に行って自立するって感じで。日本の場合奉公のような感じで最初から雇用者が生活まるごと面倒みましょうって文化があったから、とか。他の国はどうなってるのかな。

Tag: 生活

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