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2013/05/23
ピアノレッスン94回目
- Scriabin: Sonata No.4
- Bach: Well-tempered Clavier, Book I, No.3 (C♯ major)
スクリアビン、それなりにスピード感を持って止まらずに弾けるようになってきたところで、 「ここからどういう練習をしてゆけばいいでしょう?」と聞いてみた。
- いくつかの箇所で、ただ音が忙しく鳴っているだけで、聴者がおいてけぼりになるところがある。 細かく部分に区切って、それぞれの箇所で何を聞かせたいかを考えると良い。
- 特に、和声の変化に乏しいところに気をつけよ。変化が多いところや、主題が派手に鳴っている ところは、気を遣わないでも聴く人は興味を持って聴く。しかし和声的な変化が少ないところでは 平板になりがちだ。
- この曲についていえば、複数の動機のお喋り、掛け合い、絡み合いがたくさん出てくる。 何と何が絡んでいるかを考えて弾く。
- 全体の構成の中で、その部分がどういう意味を持っているのかを考えるのも良い。
等々。色々話してるうちに、芝居のスクリプト分析/シーン分析と良く似てるなと思った。
何も考えずに直感で演じても勢いがあるとそれなりに観てもらえるけれど、「目が離せない」という舞台にはなかなかならない。芝居全体を通したキャラクタの軌跡、シーン毎の目的、各台詞のサブテキスト、各選択の理由、といったものをうまく構成すると、びっくりするほど面白くなる。
同じような手法が曲に適用できるのかもしれない。
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