Island Life

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2013/12/21

ちょい役 = Co-Star

昨夜放映された "Hawaii Five-0" のシーズン4エピソード11 "Pukana" にちょっとだけ出演した。 ちなみに今まで3回オーディションで落ちてて、これが4度目の挑戦であった。 Casting directorの人に「やっとだね、良かったわね」と喜ばれてしまった。

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脚本のページが色とりどりなのは、差し替えがある度に違う色のページが配られるから。 差し替えは頻繁に起きるので、写真のようにピンで簡単に止めてあるだけ。 撮影当日には、その日のスケジュールとその日に撮影する脚本の該当部分を小さくコピーした "minis" がトレーラーに用意されてて、それで最終確認をする。 (日本の撮影では、ばっちり製本された脚本を見たことがあるんだけれど、 あれって脚本の差し替えにはどう対応してるんだろう?)

以前のAFTRA契約では「せりふが5行以下」というUnder-fiveというカテゴリが あったのだけれど、SAG-AFTRAになってからなくなったようだ (もともとSAGには 無かったのかな)。私のせりふは3行だったけどちゃんとフルレートでの契約だった (現在$880/day)。 撮影時にトレーラーの部屋が割り当てられるし、組合様々である。

契約のタイトルが "Co-Star" となっていて、これだけ見るとまるで主役に準ずる 扱いのようだけど、業界ではこれは「主役にちょっとでも絡む、せりふのある役」という意味らしい。 主役に準ずる形で単独エピソードに出る場合は"Guest star"とか"Show star"になる。

"Five-0" は、事件の大きさのわりに毎回都合良く解決しすぎる気がしてあんまり 観てなかったんだけど、ここ何回か友人が出演してるので観てみて、何となく人気の 理由はわかるような気がした。主役二人(O'LoughlinとCaan)の掛け合いが 上手いバランスで、事件よりもそっちを観る方が正しい見方なんだろうな。

エピソードはオンラインで観られるけれど、日本からだとリージョン制限にひっかかるかも: http://www.cbs.com/shows/hawaii_five_0/video/P3dj9hNz5ghJD_wbKnnv3RP_equHL5fh/hawaii-five-0-pukana/

以下はネタバレ含むので観てない人は注意。

* * *

  • 私の役名は"Mitsue Tanaka"。男なのにMitsue?と思ったけど「田中満衛」ならありかな。 ちなみに役名は契約ほか様々な書類に記されるので、役が決まった時点ではもはやそうそう 変えられるものではない。
  • 出演場面は石巻の仮設住宅なんだけど、撮影したのはホノルルなんで、 冬の東北にはちょっと見えないですな。 衣装は冬装束だけど。
  • 最後に「Merry Christmas」で締めるのはクリスマスエピソードとして綺麗なのだけれど、 クリスマス当日の朝にDannyが箱の持ち主を知ったとして、そこからどんなに急いでも 日の出ている時間に石巻に着くのは27日の朝になると思う。果たして27日に 「メリークリスマス」と言うであろうか、という疑問が。 私は、いきなり訪ねてきたアメリカ人に適切な挨拶が思い浮かばずとっさに出た、と解釈。

Tag: 芝居

Past comment(s)

okuoku (2013/12/22 04:23:35):

"The video you have requested is not available for your geographic region" :(

逆にピン留の脚本でプロダクションをコントロールできる術がすごいような気が。 アニメだと(作画と収録が並行しているので仕方ないのかもしれないけど)バッチリ製本されていて、場合によっては表紙に"決定稿"とか判が有りますぜ。。

shiro (2013/12/22 07:00:06):

アニメは最初に決めとかないと演技を変えたら手戻りが発生するので高くつきますが、実写の場合、演技は極端な話撮影現場でいきなり変えることも可能なので、そのへん大きな違いがありますね。実際、TVでは撮影の数時間前に脚本が変わるとかあるそうですし。また、セットとプロップが変わらなければ、実写では複数バージョンの演技を撮っておいて後で選ぶことも難しくないですが、アニメでは少なくともアニメーション以降の工程は二度手間になりますし。

念のため補足すると、映画の場合は時間が取れるので最終バージョンの撮影用脚本が変わることはあまりありません。それでもshooting draftと書いてあるので完全決定ではないのでしょうが (編集でかなりいじる余地がありますし)。

こういう作り方の違いがあるので、CGでイメージがどんなにリアルになっても、CGアニメーションと実写は異なる表現手段だと思います。ライブでの演技を取り込んでリアルタイムで最終クオリティの画が出てくるようになったら別かもしれませんが。

Kei (2013/12/23 11:24:22):

オランダでもだめでした。アメリカ限定?

Hawaii-Five0はどうもオーバーリアクションに見えてあまり好きじゃなかったのですが、ちょっと興味が出てきました。

shiro (2013/12/23 13:55:33):

フランス語とかドイツ語の感想は見るんですが提携ネットワークで放送されているのかなあ。リージョン制限はほんとうに窮屈ですね。

Five-0については、妙にハイテクっぽいheadquaterとかいろんな調査が簡単に結果に結びつくとことか、ある種「マンガ的」だなあと感じます。tweetとか見てるとどうも「キャラ萌え」で観るドラマなのかなという気も…

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