Island Life

2003/07/25

オブジェクトの広場のインタビューは、 受けた人が次のインタビューイを紹介してゆくというしくみになっている。 そこで、大学・大学院の同期の 佐藤隆君に 登場してもらった。 彼は覚えていないかもしれないが、私はUnixのUの字も知らない時に、 彼からftpコマンドを教わったのだ。 あとCP/Mについてもいろいろ教わったな。

あちこちで書いているが、GUIを記述する言語として私が最もエレガントだと 思っているのが、彼が学部時代に作ったオブジェクト指向prolog処理系、 SLOG/GOLSである。 なんとかあのエッセンスをうまく抽出してSchemeに乗せられないかと、 ずいぶん長く考えている。

Tag: Programming

2003/07/11

転職と無職じゃえらい違い (Matzにっきより )。 うーむ。こっちの業界では、「えらい違い」という程の印象は ないような気がする。転職しない方が少数派なんじゃないかと思うくらい、 みんなあっちに行ったりこっちに行ったりしてるし、 その合間にunemployedな状態になることも普通だ。 「おー久しぶり。今何してる?」「うーん、ぶらぶらしてる」って 会話が全然珍しくないからなあ。 (まてよ、ひょっとしておいらのまわりだけか?)

unemployedと言っても、レイオフによりやむなく、だったり、 単にひと仕事終えてちょっと休みたい、だったり、 ちょっとアイディアがあるからしばらく誰にも雇われずにやってみて ものになりそうかどうか見てみる、だったり、色々あって一概には言えないけど。 でも、ある程度以上キャリアのある人のunemployedな状態ってのは 個人事業ってのとたいして差がないようにも思える。

雇われていたって、この御時世、先がどうなるかさっぱりわからないし。

まあ、不景気の影響は勤め人よりも個人事業の方がずっと大きいから、 全く差がないわけじゃないけど。個人的には、勤め人をやめたことによって 生活に一番影響が大きかったのは、医療保険だ。 self employedだと、あんまりいい保険に入れなくて、 勤め人時代にかかっていた歯医者と眼医者で保険がきかなくなってしまった (こっちの保険は色々あって、種類によりかかれる医者が決まっている)。 ちゅうわけで、長い目で見たらやっぱり自営業でもちゃんと軌道に乗せて、 いい保険に入れるようにした方がいいんだろうなあ。

Tag: 生活

2003/06/29

Noと否

次の文を読んで、問いに答えよ。

「オブジェクト指向言語でなければ大規模ソフトウェアは作れないのだろうか。もちろん答えはNoだ」

問題:上の文の筆者の真意はどちらか。

  • (A)オブジェクト指向言語でなくても大規模ソフトウェアを作れると思っている。
  • (B)オブジェクト指向言語でなければ大規模ソフトウェアを作れないと思っている。

最近いくつか続けて似たような記述を見て強い違和感を感じたので。 「オブジェクト指向云々」の部分は何でも良くて、 違和感があるのは「〜ないのだろうか。答えはNoだ」の方。

たぶん筆者は、日本語の感覚で、「〜作れないのだろうか、否、作れる」と 言いたいのだろうな(A)、と想像する。しかし、ここで英語の"No"という単語が 意味するのは、"No, you can't"、「作れないのだ」という(B)の意だ。 上のような文を見るとその両方の解釈が同時に見えて、混乱する。

否定疑問文に対するyes/noは日本人には難しいところだと思う。 米国に来て2〜3年は自分も良く間違えていて、"Yes, ah... I mean no" のように言い直すことがあった。 それが、ある時点から、"Yes"/"No" という単語にくっついている イメージが、日本語の「はい」「いいえ」というイメージと分離した。 "No" と聞いたらそれは発言者が "No, I don't" とか "No, you can't" とか 言っているのだ、ということが考えずに浮かぶようになった。

一度この感覚の分離が起こると、戻すのは不可能だ。 上の文で言えば、「〜作れないのだろうか」という時点で自然に反語表現を 期待するのだけれど、"No" という単語を見たら反射的に「ああ作れないのか」 と思うので、「あれ?」となる。頭では「これは『作れる』と言いたいんだろうな」 と考えても、感覚がそれを受け付けない。

「もちろん答えは否だ」と書いてあれば何も問題はない。

Tags: 英語, 言葉

2003/06/27

ハワイ大学にて、SIGGRAPH Honolulu Chapterのミーティングで 喋ってきた。が……今、大学は夏休みのせいだろうか。 聴衆は主催者入れて6人。広い会場がやけに寒かった。 思えばILC2002の講演も、レセプションの翌朝一番(8:00am)で、 6〜7人に向かって喋ったな。

Tag: Conference

2003/06/22

Beginning Acting 3回目。

今度の木曜日の SIGGRAPH Honolulu chapter meetingは、 ILC2002のやつと、未踏のやつを混ぜて喋る予定。 早めにスライド作っとかないと。

Tag: Conference

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