2011/03/30
近頃のらむ太
らむ太、未来に思いを馳せる
"Toy Story 3" を観て、 「ぼくもおとなになったらおもちゃをあげる」とか言い出したらむ太。 自分もいつかは大きくなる、ということに気づいたようだ。
- ら: おとなになったら、がっこうへいくの?
- 私: 大人になったら会社に行く人が多いかな。父さんみたいに家で仕事する人もいるけれど。
- ら: かいしゃのがっこうへいくの?
- 私: 会社は学校じゃないよ。学校は勉強するところ、会社は仕事をするところだ。
- ら: LEGOのおしごともあるの?
- 私: LEGOの会社に入ったらね。
- ら: おとなになったら、こんぴゅーたでLEGOのゆーちゅーぶつくる。 (訳: CGでLEGOのプロモーションムービーを作りたい)
ぼくのかんがえたおすし
「おすしが食べたい」と言い出したので、 「どんなお寿司? 卵? お稲荷さん?」と聞くと、
「ちがうちがう。おもちがあって、えびがのってて、のりがまいてあるの」
寿司にもちは使わない、と言っても頑として譲らないので、 茹で海老を買ってきて焼いた切り餅の上に載せてやった。 海苔の巻き方にはこだわりがあるらしく、親にダメ出しをして 自分で巻いた。さんざん騒いだわりに一個食べたらもう満足したようだ。
どっからこういう発想が来るのかはわからん。
Tag: 生活
2011/03/25
Meisner intensive 2回目の3
3/22日分。
前半。Focusし、より深いところを観る、ことを心がけて、three momentsとrepetition。
後半はindividual activity。 activityをやる側にいると確かに感情が現れるんだけど、 すぐにactivityに集中して感情がどっかに行っちゃう。
Meisnerとは関係ないけれど、 休み時間にScottに発音矯正/トレーニングの良い先生はいないかどうか聞いてみた。 ハワイではおすすめできる人はいないという。本土の知り合いに紹介してもらって リモートでできるかどうか聞いてみることに。
Tag: 芝居
2011/03/25
それはシステムのせいなんだろか
前エントリでみずほ銀行のトラブルについて書いたが、 続いてこんなニュースがあった。
みずほ銀行では、システム障害によって預金残高を確認できないまま、利用者が申告した通りの金額の引き出しに応じました。これを知った一部の利用者が残高が不足しているにもかかわらず、不正に現金を引き出していたのです。中には、1人で複数の店舗を回って合わせて50万円を引き出したケースもありました。
混乱に乗じてこんな不正が、たいへんだ、っていう論調に違和感を覚えて なんでだろうと考えてみた。
映画 "Catch me if you can" にわかりやすい描写があったが、 小切手ベースのシステムでは、残高を越えた小切手を切ること自体はいくらでもできる。 そんなことをすれば後でペナルティを取られるし、悪質であれば詐欺として 訴追されるから大抵の人がやらないってだけで。 それをやっちゃう人も現実にはいる。 というかうっかりやっちゃう人は多分結構いて (貯蓄口座から当座口座に 預金を移し忘れてたとか)、だから銀行ではわざわざ「当座の残高が不足したら 一定額までは自動貸付しますよ」みたいなオプション(overdraft protection)をつけてるとこもある。
だからみずほの件でも、「そりゃ居るでしょう」と思うだけで、 わざわざニュースになることが新鮮に感じたのかも。 そういう人が居ることを見込んで「後で調べて残高越えてたら貸付ってことにするよ」 ってあらかじめ言っとけばいいだけの話じゃないかな、と。
もちろん残高を越える小切手を書くことは出来るってだけで、 受け手側にはそのリスクを考えた上での対処が求められる。 自分の口座のある銀行で現金化する場合は問題ないけど、そうでなければ リスクに応じて額面を割り引かれたりするとか。 自分がUSに来たころは見なかったけど、 最近ではスーパーなどでは小切手の支払い時に電子的に照会をかける システムが普通になったし。
ある意味これは「継続的に取引をする相手なら無茶はすまい」という信用に基づいた やりとりとも言えるかな。その意味ではクレジットカードも同じだ。 支払い能力以上に使うことはできる。でもそれをしたらペナルティがあるし 取引を継続するための信用を失うから、大抵の人はそれをしない、というだけ。
常に即座に決済される社会に比べて、信用ベースの社会ではリスクを見込んだ プレミアムがつくからオーバヘッドがある。一方で、 即座に決済される完全に同期したシステムってのは作るのも維持するのも 信用ベースのゆるいシステムよりはずっとコストがかかるだろう。 どっちが最終的に安く済むかは、どのくら信用を当てにできるかってことに依存する。
信用ベースといえば、USの鉄道もいちいち改札で全員の切符をチェックなんか しないとこが多いな。近距離なら改札さえ無い路線も多いし、自動改札があっても 「一日券」などは通らないなんてのもある。不正乗車率と、厳密なチェックシステムを 入れることのコストと、天秤にかけてどっちが安く済むかってことなんだろう。
(追記2011/03/26 04:34:40 UTC): でも考えてみたら、日本だって無人販売所もあれば ツケがきくところもある。お互いをみんな知ってるような共同体では 裏切りのコストが高いから信用ベースの運用は安く済む。 ポイントは、それをどうやってお互いに見知らぬ人同士にまでスケールさせるかって ところで、リスクを判断して「一定の不正があっても成り立つマージン」を 設定できればいいわけだけど、そのスケールのしかたが日本とUSでは違う感じなのかな。
2011/03/22
無駄のないシステム
原発のニュースで霞んでる感じだが、 みずほ銀行のトラブルもずいぶん長期化しているようだ (義援金の振込が集中したことが原因との報道もある)。 銀行の決済システムなんて全く知らないので、ど素人の戯れ言なんだけれど、 「顧客がカットオフ時刻までに送金したら翌営業日にはトランザクションが済んでいる」って仕様は、 処理溢れに対して弱いんじゃないかなあという気がした。 極端なピークが来て一度でもバッチ処理が間に合わないと、積み残しが全部事故になっちゃうから。
USの銀行は、裏のシステムでどういう扱いになってるかは知らないけど、 顧客から見るとトランザクションが二相に分かれてるように見える。
最初のフェーズでは、支払元が小切手を振り出し、受取人はそれを自分の口座に入れる。 ここで、受取人口座の残高は増えるけれど、これはあくまで仮の残高。 二番目のフェーズでは、受取人銀行が支払元銀行へ小切手を照会し、 支払元銀行がそれをクリアして、支払元口座の残高が減り、受取人口座の仮残高が 確定残高となる。 支払元銀行が小切手をクリアできなければ、 全体のトランザクションがロールバックされ、受取人口座の仮残高は取り消される。 2-phase commitみたいなものだ。
日本でも企業間では小切手決済やってるからその限りでは同じように動いてるんだろうけれど、 USでは個人間決済もいまだ小切手中心なせいか、電信振込のシステムも この2相コミットを模倣しているように感じられる。 そもそも電信で他行に振り込んだら数日かかるのは普通だし(最近は速いのかな?)、 電子的にクレジットカードの支払いなどしても、 実際にコミットされるのに2-3日かかる (一度コミットされると、 記録される支払い日はコミットされた日ではなく支払い操作をした日とされる。 つまり、操作をした日から2-3日は「仮の状態」で、コミットが済んだら 遡って最初の日にきちんと支払いをすませた「ということになる」。)
一度のトランザクションでアトミックにこっちの口座残高が減ってあっちの口座残高が増える、 って方が確かにわかりやすいし便利だ。 USのシステムではロールバックを考慮しないとならないんでシステム的な手間は大きいし、 タイムラグを使った不正が発生する余地もある。つまり、 本来は口座残高に足りない小切手を切っちゃだめなんだけど、 照会が来るまでの時間に手当てする or トンズラする、ということが可能になる。 (今は電子的に仮照会をかけるシステムができたけど、 ちょっと前までは照会の手続きも人手によってたので、 米国本土の銀行発行の小切手を使ってハワイで高額の買い物をしようとすると 断られたりすることもあった。 実際、LAからハワイに来てすぐに車を買った時にはそれで クレジットカードも併用するはめになった。)
そのかわり、一時的に処理が集中した場合に、何が何でも翌日朝までに処理を終わらせなくても、 仮期間が1日2日伸びるだけ、と考えて処理を平均化できるというメリットはある。 まあ、本当にそうなっているかどうかは知らないんだけど。理屈の上ではそうだ。
定常状態で最も快適になるように最適化したシステムより、 通常運転で無駄が出ているようなシステムの方が、 非定常なイベントに対してより頑健である、ってことなのかもしれない。
Tags: Programming, 生活
2011/03/17
Meisner intensive 2回目の2
ちょっと遅れたけど3/15のクラスのメモ。
前半はひたすらthree momentsとrepetition。
Three moments: A, Bがペアになり、(1)AがBにprovocativeな質問をする、 (2)Bはその質問を(pronounを変えて)repeatする、 (3)AはBの反応から感じたことを直ちに口にする、というもの。 最初は表面的な反応しか見えないけれど、熟練するにつれより深く、 「behind the eyes」に現れる微妙な感情の動きを見て取れるようになるという。
で、今までは「見えたような、見えなかったような?」という感じだったんだけど、 今回、はっきり「見えた」のがわかった回があった。 "Have you ever cried out of too much happiness?" という質問をした時。 相手の眼の中に一瞬、幸福な光がきらめいた。 まるで、その瞬間、相手にスポットライトが当たったように見えた。
Meisner actorはこれを常に見ているんだろうか。だとしたらすごいことだ。 世界が違って見えているに違いない。
Repetitionにおいて、一呼吸置いてから相手の変化に気づくことがよくある。 ということを先生に言ったら「それは上達してきている証拠だ」とのこと。
Key point of repetition: Do not change something unless you must.
後半はindependent activityについての解説とデモ。
Purpose of independent activity:
- Removing self-consciousness (and camera/audience consciousness as well).
- Fully believe in imaginary circumstances.
来週までに2つ以上independent activityを考えて来ること。
Tag: 芝居

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