2007/10/31
ABAの日誌より
マイコンって'A'キーを押すとテレビに'a'で出るんだぜ!すごくね?
そう!すごいんだよ!
手製のマイコン (WiLiKi:Shiro:OvenPC) にCRTCをつけてついに居間のテレビに つながった時、あんまり嬉しくてばあちゃんに 「キーを押してから画面に文字が出るまでがいかに大変か」を力説した。 ばあちゃんはどこまでわかってたものかわからないが、 とにかく盛んに感心してくれたものだった。
2007/10/27
Acting class
ハワイ大学のnon-credit courceで「Acting for the Camera」というクラスを 取っている。一昨日が初回だったが、ディスカッション形式でなかなかintense なコースになりそう。メモをWiLiKi:Shiro:ActingForTheCameraにつけてゆくことにする。
今秋はもうひとつ、ベテラン俳優のOlympia Dukakisによるワークショップが予定されてて、 申し込んでいたんだけれどそちらはキャンセルされてしまった。 残念だけれど、Acting for the Cameraの方が課題の準備でそうとう忙しく なりそうなのでむしろ良かったかもしれない。
Tag: 芝居
2007/10/05
Erik NaggumとTom Lord
comp.lang.lisp名物の毒舌Lisper、Erik Naggum (Erik on C++、 Erik on Perl)の insightfulなポストを集めた記事があった: Lisp Usenet Classics。 メモリ管理のテクニックとか興味深い。 あと、随所に散りばめられる鋭い言説。
the hardest part for a programmer used to C and C++ and that crap is to shed the _invalid_ concerns. psychologists call them "obsessions" and charge people a lot to get rid of them. some programmers charge their users a lot to be able to keep them. go figure.
とか、
the C mind-set is that C is fast. this is even less true than their idea that CL is slow. writing really fast C code is _incredibly_ hard, ...
if you can't outperform C in CL, you're too good at C.
とか。
comp.lang.scheme名物のTom Lord。Guileから外れたあとPika Schemeってのを 作ってたと思ったんだが、なんかXMLベースの言語も作ってたらしい: The XQVM Programming Language and Doc-Soup Messaging。 見た目は気持ち悪いけど、セマンティクスは筋が良いっぽい。 しかし言語の人気は人間と同じで見た目にも左右されるからなあ…
Tag: Lisp
2007/10/03
R6RS、エレベータ
いつかはやらねばと思いつつ先伸ばしにしてきたんだが、何やらあちこちでR6RSの文字を ちらほら目にするようになったのでこれを機会にまとめることにした→ WiLiKi:R6RS。 案外時間を喰ってしまった。こんなことやってるから締切が…
たぶん後輩のブログから: エレベータ使用禁止
***工学部2号館運営委員会からの連絡*** (1)1階から5階までの学生は,原則エレベータ使用禁止. (2)2〜3階の移動には,階段を使用すること.
(注:工学部2号館は12階建で,ボクは4階で生活する学生である.1階から5階の学生が平気でエレベータを使うコトによるエレベータの遅延が問題化していた.)
わしが居た頃はエレベータなんぞ無かったぞい。毎日階段を4階まで駆け登ったものじゃ (4階までしか無かったがな)。
というのは置いといて、運用で逃げてしまうのはいかにもださい。 電気電子の誇りにかけてエレベータをハックし、 最適化スケジューラを走らせる強者はおらんのか。
(ちなみに、今あるかわからないけれど、昔電気電子が3号館、2号館、弥生に分散 してた頃、各棟の入口付近に教官の在校状況が一目でわかるパネルが設置されていた。 3棟のパネルは連動していて、さらに秘書室でも状況が一目でわかるので 秘書室にかかってきた電話を効率良く処理できたという。 何でも、他の学科が木の札を裏返すとかそんなことをやってた時代に電電の先生が自ら 作ったシステムだと聞いたが…)
2007/09/28
悪女とツンデレ
これ面白かった:西欧的悪女とキリスト教的な善悪の繋がり 悪女とツンデレの違い
西欧的悪女というのは、男の側に「悪」の影響を及ぼして男の運命(悪女が現れなければ善と して生きられる筈だった男の運命)を狂わして、破滅に誘う(例え、男が悪へ転向 することで生涯、物質的には成功しているように見えても、悪に堕落することは、 最後の審判があるキリスト教的価値観から見れば破滅以外の何ものでもない)、 男の運命を破滅させる女、ファム・ファタル(運命の女)としてあるんですよ。
日本にも悪女はいますが、この価値観(神の信仰による絶対的善悪と、悪=破滅 の価値観)が抜けているので、西欧では悪女とされるものも、「男を成功させれば、 別に悪女じゃないんじゃね?」みたいな感じで、悪女の概念が不確かになっている ところがありますね。日本では善悪の規範がはっきりとしてないので、悪女という概念 は捉えられにくいところがある。男を惑わせるのが悪女みたいな日本的通俗理解。
日本における上記のような西欧的悪女、というのでは斎藤憐の『クスコ』がすぐに 思い浮かんだ。といっても芝居を見たのははるか昔でストーリーもよく覚えていないんだけど、 目的のためにあらゆるものを利用しようとする藤原薬子を演じた吉田日出子と、 破滅へ向かうことを予感しながらも薬子との道を選ぶ小日向文世 (役名は忘れた) の 演技が忘れられない。
『クスコ』を見たときに「なんかシェークスピアみたいだなあ」と思ったんだけど、 たぶん斎藤憐は意識的に上のエントリのような西欧的な構図を日本の史劇に 持ち込もうとしたのではないかという気がする。もちろん薬子に唯一神に 基づく絶対善/悪という概念があったわけじゃないけど、定められた道を 外れるために悪を選ぶという点で、メフィストフェレスと取引したファウスト みたいな構図ではある。戯曲が手元にないからあまり分析できないけど。
逆に、シェークスピアの方に登場するツンデレといえば『から騒ぎ』のベアトリスだろう。 ベネディックとは会うたびに互いに悪口を浴びせあっているが、周囲の計略で 「ベネディックはあなたを好きなんだよ」と言い聞かされて心が動いて 恋文までしたためる。しかも計略が明らかになった後でも、 「あなたが可哀想だから結婚してあげるんだからねっ!」。 これをツンデレと言わずして何といおうか。
BEATRICE: I would not deny you, but by this good day,
I yield upon great persuation, and partly to save your life,
for I was told you were in a consumption (註: love sickness).BENEDICK: Piece! I will stop your mouth. (They kiss)
[Much Ado About Nothing, Act 5. Sc. 4]
ベネディックも相当鈍い男で見てていらいらするのだがここの行動は称賛できる。
しかしラブコメの要素なんてここ数百年変わってないような気がするな。
Tag: 芝居

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