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2007/11/17

入稿

「プログラミングGauche」ひとまず入稿とのこと。細かい直しはまだ入ると思うけど。 もともとの予定は8月のLLイベントで発売ってことだったから半年くらい遅れて しまった。私がわがまま言って遅らせたんだけど。当初はユーザ視点で書いてもらう のがいいかなと思ってたんだが結局手を出したくなってしまった。 そのせいでGauche本だけじゃなくあちこちの締切をオーバーしていて 大変申し訳ないことになっているのだが、Gauche本そのものについては この半年の作業は無駄ではなかったと思う。 (ちなみにKarettaで読める「立ち読み版」からは 構成も内容も大幅に変わってる。大幅に良くなってる、はず。)

今回は共著だったけれど、それでも本一冊書くというのはしんどいものだと思った。 雑誌の特集記事が短距離走なら本はマラソンという感じ。

ソフトウェアは規模が大きくなると、なるべくモジュラリティを高めて コンポーネント間の依存関係を減らすことで、頭の中に収めておく複雑度を 押えることができる。ところが本の場合、まあどういう性質の本かにも よるけれど、むしろ依存関係がいろいろな層でたくさんあった方が良いんじゃ ないかと思う。物語でいうなら伏線みたいなものだが、技術書であっても 一見独立したトピックを扱っているようでいて前の章で振っといた問題に対して 後の章で意外な解決法を見せるとか、重要なテーマについては表現を変えながら 何度も触れるとか。それをやってると、一箇所直したらその影響が連鎖して 前の数章を手直ししないとならなくなったりする。

良くできたソフトウェアがコンポーネントを線形合成できるのに対して、 良くできた本は非線形の塊、カオスなプロセスだ。 本来はそうやって練って練って最後に落ち着いた平衡状態がベストなんだろう。

今回そこまでやれたかどうかは心許ないが、 一度リリースしてみる良いタイミングではあると思う。

技術書を執筆される方々にお願いしたい10の項目 -- 耳が痛いっす。

Tags: Gauche, Publication

Past comment(s)

cut-sea (2007/11/19 19:45:24):

ご苦労さまでした。
今回の共著に関して言えば、Shiroさんの場合は他人が書いた部分を活かしてあげながら修正しようとした箇所なんかは かえって不自由だったんじゃないかなぁ。
いっそイチから書いた方が楽だっただろうと思ったり。
ともあれ、立ち読み版と比較するまでもなく、ねばるだけの価値があったと思います。

shiro (2007/11/19 23:41:41):

いや、どうかなあ。 新規に書き起こしたいくつかの章もなんだかんだでかなり時間を取ったので、 全部新たに書いてたらとんでもなく時間がかかったのではないかと。