Island Life

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2014/05/19

小学校の教科内容

らむ太は先週、学校のサイエンスの授業でリトマス試験紙の実験をやってきた。 自分がやったのは高学年になってからじゃなかったかな。

1年生の時に脊椎動物植物の分類をやってて、 2年生では5界説だの生物群系(biome)だの無脊椎動物(これとかこれ)だのをやったりしてるので、 理科に関してはずいぶん早いなという印象。

一方で算数は、九九の導入こそ2年生半ばだったものの、完全に暗記するのは3年生終わりくらいが 目標とのことで、そっちは日本よりもゆっくりしてる感じ。

ただ、1桁→2桁→というふうに増やして行くのではなく、道具を使った計算を先にどんどんやらせておきつつ、筆算や1桁の暗算を並行して進めている感じ。例えば1桁の加減算を暗算でする練習の前に、bead frameというのを使って4桁までの加減算をやっていたりとか。 九九もマスターする前に既に道具を使って4桁x1桁の乗算をやってる。

これはおもしろいなと思った。算数は積み重ねで、ひとつつまづくと続きがわからなくなるという観念を持ってたんだけど、同じ課題 (例えば4桁の加減算とか) を、最初は道具の力を借りて、後から筆算で、といった具合に方法を変えて繰り返すことで、 計算の感覚を定着させてゆくってのもアリなんだなあと。

Tag: 生活

Past comment(s)

清野克宏 (2014/05/24 01:13:33):

九九の話は、体育でいえば、はじめ、ゲームや遊びに近い要素を含めて、つぎに、基礎的なトレーニングや繰り返し練習を行い、それから、競技や記録に挑戦するような枠組みに似ているとも思えました。

それとも、ヨーロッパで筆算が普及するのは、フィボナッチがインド・アラビア数字とその計算法を輸入してから、しばらく後のことですが、そのような歴史的経緯もあるし、小学生には、まず、bead frame のような計算する道具がわかりやすいということでしょうか。

shiro (2014/05/24 03:40:39):

ああ、そういえばそうですね。最初は道具を使うことの方に興味を持たせといて、自然に数的感覚を養うって感じです。

アメリカの学校は日本のように何をどういう順番でいつまでに教えるかについて統一された基準が無いので(最近ぼちぼち作ってるみたいですが)、学校によって方針は違うと思います。モンテッソーリは具体的に手を動かして感覚を通じて学ぶことが重視されてる感じですね。

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