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< (ホン)ヤクシャ | ピアノレッスン21回目 >

2011/11/01

フローについて

こんな記事を見かけた。チクセントミハイの『フロー体験』の紹介。

「フロー」という状態については、主としてプログラマや役者の集中に関連して読んだり聞いたりしたことがあって、過去にこんなエントリを書いたりもした。

ただ、『フロー体験』そのものは読んだことがなかったので、上の記事の紹介は興味深かった。ふたつばかり気づいたことのメモ。

モンテッソーリ教育との関連

上の記事で触れられている、教育への応用の項目を読むと、 モンテッソーリの教室で起きていることそのもののような印象を受ける。 で、ちょっとぐぐってみたらWikipediaの英語の方に記述があった。 とはいえ論文は2000年代中頃からだから、関連が注目されたのはわりと最近なのかな。

http://en.wikipedia.org/wiki/Flow_%28psychology%29

Around 2000, it came to the attention of Csíkszentmihályi that the principles and practices of the Montessori Method of education seemed to purposefully set up continuous flow opportunities and experiences for students. Csíkszentmihályi and psychologist Kevin Rathunde embarked on a multi-year study of student experiences in Montessori settings and traditional educational settings. The research supported observations that students achieved flow experiences more frequently in Montessori settings.

マイズナーテクニックとの関連

マイズナーテクニックの Independent Activity の選択基準が、 フロー体験を生み出す4つの基準のうち3つと良く似ている。

  1. 「取り組んでいる内容が、自分の能力と照らしあわせて難しすぎず、簡単すぎずであり、全能力を出しきることを要求されるレベルにあること。」:Independent Activity では、 自分のスキルでぎりぎり達成可能な難易度のタスクを選ぶ。
  2. 「取り組んでいるものに対して、自分がコントロールができるという感覚、可能性を感じていること。」: マイズナーは明確に言っていないけれど、少なくとも成否が自分の行動にかかっているという課題を選ぶことは暗黙に想定されていると思う。運任せの課題ではIndependent Activityは成立しない。
  3. 「取組んでいることに対して、即座に「それは良いか、よくないか」というフィードバックが返ってくること。」:Independent Activityでは「出来たか、出来ないか、どのくらい出来たかが客観的にその場でわかること」という性質を持つタスクが推奨される。

そして、エクササイズの開始時点では、「集中を妨げる外乱のシャットアウト」も満たされている。 Independent Activityは確かに、まず役者がフロー状態へ入ることを指向しているようだ。

Independent Activityのエクササイズでは、一人の役者が舞台上で課題を始めて、 「十分に没入した時」に、パートナーがノックをして入ってくる。 それからRepetitionを始めるわけだが、これは「いかにしてフロー状態のままReactするか」 というエクササイズ、と見ることが出来るのかもしれない。

Tag: 芝居

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